当院の機器紹介①マンモグラフィ
みなさま、こんにちは。東海地方は正式には梅雨は空けていませんが、ぐっと気温が上がってきました。くれぐれも、熱中症には気を付けてくださいね。当院は、やっと移転後のバタバタが少し落ち着いてきた感があります。
さて、これからしばらくは当院の医療機器について説明させて頂きます。
まずは、新クリニックの目玉装置であるマンモグラフィです。
マンモグラフィとは乳房専用のレントゲン装置で、乳腺内の腫瘤や乳がんに付随してあらわれる石灰化や構築のみだれなどを検出します。触診では検出できないがん、超音波では検出できないがんなどを検出することができます。乳がんの診断においては必須の装置です。
今回導入したマンモグラフィの機種は富士フィルム社製の『アミュレット イノバリティ(Amulet innovality)』です。機種選考にあたっては国内で購入可能な機種をすべてにつきましてヒアリングしました。画像の質や操作感は正直、全機種とも甲乙つけ難く機種選択には相当悩みました。最終的にはトラブル時のサポート体制が手厚いこと、日本製だけに日本人の体形に合った機種であること、画像処理も日本人女性に多い高濃度乳房の処理も得意であること、ビュワーとの連携も良好なことなどからこの機種にしました。ビューワーも最新のものを入れたので読影もとてもしやすいです。残念ながら年相応に老眼が入ってきた自分の眼にも、一点の曇りもなく石灰化などの判定ができます。恐らく、フィルム読影ならば自分の読影医としての寿命はあと10年以内だったと思いますが、このビューワーがあればまだまだ大丈夫です。といっても、おそらく10年後にはAIの発達でマンモグラフィの病変探しは人間の仕事ではなくなるでしょう。AIが拾った所見を読影医が確認するのが仕事になるんだと思います。
受診者さまが、リラックスして検査を受けて頂けるようマンモ室もこだわりました。当院のイメージカラーであるグリーンにこだわり、検査を受けるときに見つめる壁をグリーンの壁紙に、マンモ装置もグリーンリーフの装飾をあしらいました。無機質になりがちな検査室に、緑が入ることですこしリラックスして検査を受けて頂けるかと思います。
いくらマンモ装置や撮影室がよくても、撮影する人の技術がなければいい画像は得られません。移転に合わせて来ていただいた技師さんは、長年マンモを読影してきた自分からみても非常にいい画像を撮ってくれております。また、過去にマンモで痛い思いをして、いままでマンモを敬遠していた受診者さまが当院での検査は大丈夫でしたと喜んで頂きました。
いままでの経験上、秋になるとピンクリボン月間の関係で乳がん検診が混み始めます。逆に、夏になると暑さやお子さまの夏休みの関係で乳がん検診を受ける方が少なくなります。よって、8月は比較的乳がん検診に空きがありますので、あまりお待ちいただくことなく検査が可能です。乳房について気になっている方はこの機会に受診してみてください。