令和5年度 大垣市乳がん検診 精度管理の結果
令和5年度の当院での大垣市乳がん検診の精度管理の結果が判明しました。
当院の要精検率 10.0%、精密検査受診率 100%、がん発見率 1.03%、陽性反応的中率 10.34%
厚労省が上記それぞれの項目で許容値と目標値を定めています。
要精検率の許容値は20%、目標値は10%以下なので目標値を達成しています。過剰に要精査にしていないという評価になります。
精密検査受診率の許容値80%以上、目標値90%以上なのでこちらも大きく上回っております。要精査時の対応につき、しっかりと説明した結果です。
がん発見率の許容値は0.23%以上、これも大きく上回ります。
検診施設の実力を把握するための最も重要な数値は陽性反応的中率です。この値の許容値は2.5%以上なので大幅に上回ります。異常所見があるものを適切に指摘、不要なものを要精査としない当院での検診姿勢に対する評価となります。
注目してほしいのは、高いがん発見率(1.03%)を示しながら陽性的中率(10.34%)も保っている点です。むやみやたらに要精査を連発すれば、下手な鉄砲も数うちゃ当たるの原理でがん発見率は上がります。ただし、陽性的中率は下がります。この両者が良好に保たれる当院の検診はレベルが高いと言えます。
各施設の上記の数値をみることができますが、やはり、乳腺科医が介入して管理している施設とそうでない施設では大きな差がみられます。検診施設選びの参考にして頂ければ幸いです。