2021年を振り返って
2021年の最大出来事は、やはり新型コロナウイルスワクチン接種だったと思います。これだけ多くの皆様に、短期間で、決して有害事象が少なくないワクチンを接種するということは誰もが経験がないビッグプロジェクトだったと思います。接種の予約受付、登録、ワクチン発注、ワクチン管理、ワクチン詰め、問診、患者誘導、接種、経過観察、症例登録等々の非常に煩雑な作業をスタッフ全員の協力で大きなトラブルなく完遂できました。ワクチン廃棄もほぼ0でした。
昨年に引き続き、発熱外来も続けました。PCR検査、抗原検査も積極的に行い、多くのCOVID19感染症の診断を行いましたが、迅速に保健所や病院と連携し重症化へ移行することなく回復されました。
ワクチン接種や発熱外来など、一連のCOVID19感染症対策については当院の規模からすれば十分以上の貢献が行えたと自負しています。
乳腺クリニックでは乳癌発見症例が著明に増えてきました。当院の存在が徐々に浸透し始め多くの患者さまに受診して頂いた結果かと思います。そのことよりも私が嬉しかったこととしては、当院で2回目、3回目の乳がん検診をうけて頂く患者さんが増えたことです。繰り返し検診を受けて頂くことで、マンモやエコーで比較読影を行うことができ、普段なら気が付かないような微妙な変化から診断に至るケースも決して少なくありません。この繰り返し検診こそが乳癌の早期発見につながると考えるからこそ、繰り返し検診の受診者が増えたことは私にとっては大きな喜びです。
1年を通じての問題点としては待ち時間が増えてきていることです。とくに午前外来の混雑がひどいことになってしまっています。逆に夕診では全く混んでないときもあり、患者さんの受診時間をうまく振り分け待ち時間の短縮に努めなければなりません。導入を延期していた予約受付システムについても本格検討を開始します。
みなさま、来年も良いお年を。
来年もよろしくお願いします。