マンモグラフィ読影資格更新試験
日曜日は、マンモグラフィ精度管理委員会主催の読影資格の更新試験でした。これは、マンモグラフィ読影能力維持と最近の傾向を知る目的で5年に1度、必要な試験です。自分の場合、指導者講習会なるものを受けていたので長年更新試験を免除されていたのですが、その免除システムが廃止されたため、今回10年以上ぶりに読影試験をうけました。もちろん、指導者講習会で読影試験を受けていたのですが、これはあくまでも公式な試験ではなかったのでプレッシャーはなかったのですが、今回は公式な試験でしたので、やはりプレッシャーがかかります。しかも、乳腺外科で開業したのに評価がCやDだったらしゃれにもなりません。
試験は以前は、フィルム(ハードコピー)でやっておりましたが最近は時代の変化にあわせモニター診断(ソフトコピー)です。以前のフィルムでの試験のときは、いいポジションをとって後ろのひとのプレッシャーを気にせず図々しく読影していかなけれならず、人一倍気が弱く遠慮気味の?私としては実力が発揮できないところがありました。その点、モニター診断はひとり一台なのでそういったプレッシャーなく自分のリズムで読影できるメリットもあるのですが、一方、モニター装置も会社が変わると操作が若干異なってきていつもの自分の読影方法ができないというデメリットもありました。
さて、結果です。感度90.7%、特異度99.4%、カテゴリー感度80%でした。自分としては「AS」(感度・特異度90%以上、カテゴリー感度85%以上)を目指していたのですが、今回はカテゴリー感度が思ったより悪く「A」どまりです。感度が落ちた原因となったのは、病変は気が付いていたけど、あえて見送った病変がことごとく有所見だったからです。まあ、その反動で特異度がものすごくよかったのはいいのですが。感度が悪く、特異度が高いのは精査機関での生活が長かった人間の特徴です。このクリニックは精査機関とともに検診機関でもあるので頭を切り替えなくてはなりません。
不慣れな機械でのA判定なので、良しとしてもいいのですが自分の中ではモヤモヤがのこる結果だったので、まだまだ精進を続けなければいけませんね。