新型コロナワクチン『令和5年 秋開始接種』;いま分かっていること
新型コロナワクチンの『令和5年 秋開始接種』の概要が具体的に分かってきました。
対象者は『初回接種を完了し、前回接種から3か月以上経過した方』になります。未成年者や諸事情でワクチン接種を見送ってきた方は、対象にならず別途に初回接種を行う必要があります。この春~夏に追加接種を行った主に65歳以上の方は、接種日から3か月以上経過している必要があります。接種期間は9月20日から来年3月31日までです。今回も費用は国費負担で無料です。使用ワクチンは『オミクロン株XBB1.5対応1価ワクチン』で、従来どおりファイザーとモデルナ製があるようです。従来通り、当院で行うような個別接種かイオンタウンで行う集団接種でうけることができます。まず、上記条件を満たす高齢者から接種券が9月上旬に市から送付され、その後の接種状況でそれ以外の方への送付がなされるようです。
当院でも、9月下旬を目標に接種を開始する予定で、いままで通り水曜日午後と土曜日午後に接種時間を設ける予定です。ただし、希望者が多ければ他曜日に接種時間を設けたり、逆に少なければ外来時間中での接種に変更もあり得ます。
気になるのは、効果のエビデンス(科学的根拠)ですが、すでにcommon coid(よくみられる感冒・風邪)となっているCOVID19に、バイアスが生じない形で臨床試験を組むことは不可能なので、エビデンスなどはでてこないものと思われます。エビデンスがないから受けないというのも、一理はあります(少なくともエビデンスがない抗がん剤はうけませんよね)。ワクチン接種を勧める国・厚労省が、どう国民を納得させてこのワクチン接種を進めていくかが今後の課題でしょうか。