エクエルの取り扱いを開始しました。その2;乳腺疾患との関連は?
「更年期の症状を和らげるためにエクエルを飲みたいけれど、乳がんなどの乳腺の病気への影響が心配…」当院でも、そんなご不安の声をいただくことがあります。今回は、エクオールと乳腺疾患の関連について、安心してサプリメントをご活用いただくための正しい知識をお伝えします。
🌿 エクオールは乳がんの原因になるの?
結論から申し上げますと、健康な方がエクエルを適量飲むことで、乳がんになるリスクが高まることはありません。エクオールは、大豆イソフラボンから作られ、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをします。しかし、その作用は本物の女性ホルモンの100分の1〜1000分の1程度と非常に穏やかです。むしろ、体内でエクオールを作れる人(大豆製品をよく摂る人)は、乳がんの発症リスクが低いという研究データも報告されています。エクオールが、体内の過剰な女性ホルモンの働きを適度に抑え、ホルモンバランスを整えてくれるためと考えられています。 また、内閣府食品安全委員会は、サプリメントなどによるイソフラボンの上乗せ摂取量の上限を「1日30mg」としています。エクエルの1日の目安量に含まれるエクオールは10mgであり、安全に服用できる基準内に収まっています。
🌿 乳腺症や線維腺腫(良性のしこり)がある場合は?
乳腺症や線維腺腫など、良性の乳腺疾患がある方でも基本的にはお飲みいただけます。ただし、穏やかとはいえ女性ホルモンに似た働きを持つため、ごく稀に胸の張りや痛みを感じる方がいらっしゃいます。もし服用中に強い違和感を覚えた場合は、念のため服用をお休みし、医師にご相談ください。
🌿 乳がんの治療中・治療歴がある方へ
現在乳がんの治療中の方、または過去に乳がんにかかったことがある方は、自己判断での服用は控え、私にご相談ください。乳がんの多く(ホルモン受容体陽性乳がん)は、女性ホルモンを栄養にして増殖する性質があります。そのため、以下の懸念があるため慎重な判断が必要です。 お薬の効果への影響: 乳がんの再発を防ぐための「ホルモン療法(お薬で女性ホルモンの働きを抑える治療)」の効果を、エクオールの成分が妨げてしまう可能性が懸念されています。 主治医の許可が必須: 乳がんのタイプ(トリプルネガティブ乳がんなど)や治療の段階によって、体への影響は異なります。ホルモン療法による更年期症状がどうしても辛く、主治医の厳密な管理のもとで例外的に服用を検討するケースもありますが、必ず事前の許可が必要です。
💡 すべての女性へのお願いエクエルは、女性のゆらぎ期をサポートする心強いサプリメントですが、乳腺の健康を守るためには「定期的な乳がん検診」が何よりも大切です。ご自身の身体の変化と上手に付き合いながら、サプリメントの活用と併せて、ぜひ定期的なマンモグラフィや超音波検査を受診しましょう。ご不明な点やご不安なことがあれば、いつでも当院の医師・スタッフまでお気軽にご相談ください。
