咳止めなどの薬剤の処方制限について

新型コロナウイルス感染症の持続的な流行、その他の感冒などの流行でアスベリンやメジコンといった(鎮咳剤)が不足してきました。当院の門前薬局でも、やはり鎮咳剤が不足してきており今週中には底をつきます。昨年も同じような事象がみられており、業界として教訓が生かされていないと感じますが、一介の町医者がそんなこと言っても始まりません。

対策としては、①処方を門前以外の薬局で受け取る;不思議と大手チェーン併設の処方箋薬局だと在庫があることがあります。企業として仕入れが多い会社に商品が流れる、これはどの業界でも常にあることであり仕方ないか?もちろん、言いたいことはたくさんある。②過去処方薬や家族への処方薬で乗り切ってもらう;お勧めしてはいけないのですが非常時なので。もし、そういった薬剤があれば持参してください。どれを内服すべきか説明します。③そもそも鎮咳剤はのまない;咳は、炎症反応で発生した気管にへばりついた痰などを外に排出するために起こる反応で、はやくかぜ症状を改善するためのものです。これをくすりをのんでおさめるのはナンセンスという考え方もあります。少なくとも体力がある若年者ではこのとおりだと思います。といったところでしょうか。

あとは、やはりウイルスを拾わない努力が必要です。感染対策の継続をお忘れなく。